クランウェルツノガエルの飼育方法!

はじめまして!クランウェルツノガエルを飼育している、樽(タル)と言います!


今回は、クランウェルツノガエルの飼育方法について今までの経験から解説していきたいと思います!

ただ、その子ごとに合った飼い方などもあるのであくまで参考程度にお願いします!笑


まず、クランウェルツノガエルの特徴ですがベルツノガエルに比べて眼上の角状突起が長く、口はやや尖り気味、頭部はやや大き目な感じです。個人的な感想ではクランウェルの方が少しキリっとしてる感じですかね笑



さて、次に必要な飼育器具です!

①飼育容器

 ツノガエル類は狭い空間でもストレスを感じることはないのでそんなに大きな容器ではなくても大丈夫です!彼らは本当に全く動きません。動くとすれば餌の時とうんちをした時くらいですね笑

 ただ、狭い空間で飼育しているとうんちをしてもそこから動けないといった事になりまねません・・。なので、最初は広い空間で飼育したほうがいいと思います。ここでいう広いというのは底面積30×30cmのことです!

 ですが、飼育に慣れてきて、うんちしてもわかる!温度管理もできる!となってくれば狭い空間での飼育でも大丈夫だとは思います。ただ、狭い空間での飼育はリスクもあります!それはまた後で説明しますね笑




飼育容器にも、プラケやガラス水槽などなど沢山ありますが、個人的なおすすめはグラステラリウム3030です!これは前開きなので給餌もしやすいです!

ただ、正面からの給餌はピンセットを嚙み、ケガや病気、ひどい場合は拒食などに繋がりかねないため、注意が必要です。なので、その場合はプラケにするor上からの給餌が可能なガラス水槽での飼育にするor給餌の度に他のケージの移すなどするといいと思います!


②床材

(1)ウールマット

床材はメンテナンス性重視であればウールマット飼育が一番だと思います!糞にすぐ気づけて、汚れたら水洗いをすればよし。汚れがとれなくなってきたら新しいものに取りかえればOKです!材質は、手触りの優しいものがいいです。ザラザラしたものだと、お腹を傷付ける可能性があります。ただ、カエルの発色を綺麗に保つことができます!メンテナンスしやすく、色も綺麗に保てるのでおすすめです!

(2)水苔

これは、隙間が多いため通気性が良いです。さらに、弾力があるため座り心地は良さそうでした。ただ、欠点として、うんちがとてもわかりずらいです。そのため自家中毒に繋がる可能性があります。うんちが見つかればすぐにでも取り出して、うんちをした部分を洗えばいいのですが見つからなかった時のリスクが高いです。そのため、毎日カエルの様子をチェックしたり、最低週一で水苔をザルで洗うなどするのがいいと思います。

また、次に紹介するソイルに比べて乾燥が早いです。また、誤嚥した際に水苔のせいで腸閉塞をきたす恐れがあります。まぁ、大抵は便として排泄されますがソイルと違って細かくならず消化もされないので危険かな、と私は思います。

(3)ソイル

個人的にはこれが一番おすすめです!私はフロッグソイルを現在使っています。似たものでテラリウムソイルというものがあるのですが、正直どちらも同じ感じでした笑なので、お好きなほうを使うのがいいと思います笑

ソイルは朝と夜の霧吹きのみで十分な湿度を保つことができます。ソイルは誤嚥してもご老体でない限りは糞として排泄されるので大丈夫です!ただ、歳をとって腸管の機能が衰えてくると誤嚥による腸閉塞のリスクは高まります・・。なので、年老いてきたらウールマットに変えるのがいいかもです!ただ、突然環境が変わると驚いてしまうかもしれないので、神経質かな・・という子は最初からウールマットで飼育しましょう笑

うんちも、黒い泥のような塊がいるのでわかりやすいです!笑ただ、それでもやはり、気付かないことがあるので最低でも週一でソイルをザルで洗うなどするのがいいと思います。

また、水苔・ソイルでの飼育共に色が変わります。





BEFORE


AFTER


このように、色がどんどん茶色っぽくなっていきます笑


こう聞いているとウールマット最強じゃん!となりますよね笑

ただ、ツノガエルたちは温度・湿度の高い水辺の棲んでいて、土に潜るような生活を送っているのです。これは本当に個人的な意見ですが、そんな彼らにとって落ち着くのは土を使った飼育なのではないかと考えています。ただ、赤玉土やヤシ殻マットでの飼育は糞に気付きにくいに加えて洗うことが困難です。

また、ウールマット、水苔、ソイルと試してきましたが見ていると、餌食いが一番良かったのがソイルでした。そして、最も居心地がよさそうにしていたのもソイルでした。


なので、生体の居心地の良さを取るのであればソイルが一番だと思います。ただ、細かく気配りができないのならウールマットでの飼育が一番良いでしょう。


ウールマットでの飼育が一番管理がしやすいため病気も少ないです。なので、初めてツノガエルを飼うのであればウールマットで飼育するのがその子のためになるかもしれません


そして、床材は生体が潜れるように体高がすべて埋まる程度の深さを準備しておきましょう。


③保温器具

まず、容器全体を温めるために暖突や保温球を用意しましょう。

ただ、保温球は火傷のリスク、カエルの肌が乾燥しやすい、電気代が高いなどあるため、少し割高になりますが暖突をおすすめします!グラステラリウム3030であれば暖突Sにしましょう!Mはでかくてつけられません笑

また、お腹を温めるために、パネルヒーターも設置しましょう。お腹が冷えるとお腹壊しちゃいますからね笑冬場なんかは代謝も落ちてますし、より一層このパネヒが活躍することでしょう。ただ、パネヒは容器の1/3に敷くようにして、ちゃんとカエル自身で温度管理ができるようにしてあげて下さい!


また、サーモスタットで温度を維持するようにしましょう。これは、暖突や保温球によって温度が高くなりすぎないようにするためのものです。例えば、設定温度を28°にしておけば容器内の温度が28°になった時点で勝手に暖突や保温球の電源を切って、28°を下回るようであれば暖突や保温球の電源をまたつけてくれます。

環境温度は点灯時は高く、消灯時は低めに設定しましょう。それは「ジェックス タイマーサーモ RTT-1」が点灯時の温度と消灯時の温度を設定すればやってくれます!自分は、点灯時28°、消灯時24°に設定してます。30°を超えたり、20°を下回ってくると体調崩すので気を付けて下さい!


暖突S


サーモスタット


サーモスタットについてるサーモセンサー。これで温度をみてくれます。


④照明器具

これはあってもなくてもどっちでもいいです笑

ただ、概日リズム(サーガディアンリズム)の形成、つまり規則正しい生活リズムです!これの形成に関わるのであった方が規則正しい生活ができると思います。ただ、これはもちろん決まった時間の点灯・消灯があってのものです。

それは今私が使っている、「ジェックス タイマーサーモ RTT-1」が設定すればやってくれます!

また、バスキングはビタミンD3を活性化させるのにとても大切です。確かに、彼らのような夜行性の生体はバスキングは必要ないといわれています。ですが、野生化でUVBを全く浴びないなんてことはありえません。月の光だって、UVBを発しています。元は太陽光ですからね笑

ざっくりいうと、カルシウムを骨に定着させるのに活性型ビタミンD3が大切なのです。

詳しく知りたい方は生理学のビタミンと代謝について学ぶかコメントしてください笑

ただ、生体がバスキングでストレスを感じているようなら直ちにバスキングを中止してください!


温度調整・照明管理をしてくれる「ジェックス タイマーサーモ RTT-1」、万能ですね笑


⑤餌について

まず、給餌方法です。ピンセットを噛まないようにピンセットの先端がカエルと反対向きになるように与えましょう。また、ピンセットは木・竹製のものにしましょう。金属は危険です!!


ツノガエルはなんでも食べすが、私的には魚類がおすすめです!魚類はカルシウムたっぷり、安くて管理しやすいです!

ベビーのうちはメダカ、成長してきたら小赤を与えましょう。


人工飼料も同時に用意しておくといいと思います。ただ、人工飼料ばかり与えていると消化器が強化されないらしく、下痢をしてしまうことが多いらしいです・・。

なので、人工飼料と小魚を交互に与えるのがいいかもです!


一つの餌ばかり与えているといつか餌飽きします笑

ただ、たまに人工飼料を食べない子がいます。おいしくないのでしょうか笑

そんな子には、小魚を食べなくなってきたらマウスを与えるようにしましょう。マウスは栄養価も高く、ストックも簡単です。ただ、与えすぎると肥満になってしまうので気をつけましょう!


給餌の間隔ですが、その子によって様々です。ベビーのうちは一日3匹くらいでいいと思います!ベビーのうちはガンガン食べさせて大丈夫です笑

成長に合わせて少しずつ一回の量を増やして、日をあけるようにしていきましょう。ツノガエル類は消化が緩慢なため、頻繁にあげすぎると消化不良を起こします。ただ、同時に代謝も激しいのでエネルギーもかなり必要なのです。

そのため、その子の様子を見て給餌間隔を決めましょう。ただ、アダルトになれば基本的には週一の給餌でも大丈夫です。


冬場は高頻度少量の給餌がいいと思います!冬場は代謝が低下しているので大量に餌を与えると消化不良のリスクがあります。なので、夏場よりも少ない量を給餌間隔を狭めて与えるようにするといいと思います!


⑤病気について

(1)自家中毒・レッドレッグ

 不衛生な環境で飼育していると足や腹部が赤くなり、進行すると浮腫(みずぶくれ)や出血をきたし、そこから最近が侵入すると最悪死に至ります。

0.5%の食塩水の浸すのがよいらしいですが、塩水はカエルにとっては脱水に繋がるのであまりおすすめできません。

観賞魚にみられるエロモナス病はご存知ですか?その薬液(観パラDなど)を適量とかした水溶液に浸すのが治療に良いらしいです!ただ、分量間違えるとかなり危険です!

レッドレッグがみられたらすぐに病院に行きましょう。

予防方法は簡単です。清潔な環境にしましょう!ただ、細菌性のレッドレッグがみられた場合、床材の全交換と飼育容器の日光消毒を行いましょう。

狭い空間で飼育していると汚染がはやく不衛生になりやすいです。そのため、慣れないうちは広い空間で飼育するか、マメにメンテナンスをしましょう!


(2)眼の白濁、顎ズレ、外傷(骨折など)、痙攣、脱腸、硬直など・・

 民間療法での治療は難しいです。すぐに病院にいきましょう。


様子がおかしいとおもったらすぐに獣医に相談しましょう!

ツノガエルはいつもじーっとしていて病変に気付くのは難しいです!そのため、脱皮不全、座り方がおかしい、餌を食べない、便をしない(1ヶ月以上)など明らかにおかしい様子が見られたらすぐに病院へ行きましょう!

便秘は温浴(35°くらい)するとよくなることが多いです。


さて、長くなりましたがこれくらいで終わりたいと思います。


この記事も含めてですが、ネットの情報は鵜呑みしないのが一番いいです。

あくまで、参考程度にお願いします!!


それでは、楽しいツノガエル生活をお楽しみください!餌だとわかると目を見開いたりするのでとても飼っていて楽しいものです!


なにか質問、気になることがあればお気軽に聞いて下さい!

それでは!


爬虫類ノート

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