ニホンヤモリの飼育と状態異常
こんばんは!3度目の投稿になります!
モダンです!(。・ω・)ノ
今回はニホンヤモリについて書かさせて頂こうと思うのですが、まずは軽くニホンヤモリの説明から
ニホンヤモリとは日本に広く分布するハウスゲッコーの1種で森ではなく家屋などに棲息しています。見た目はごく一般的なヤモリで地味目で素早く可愛いらしいヤモリです。漢字では「家守」「守宮」と書く事から家を守ってくれるという伝承がある生き物です。
↑これがニホンヤモリです。明暗によって色が変わります。
では、ここからは飼育の話について!
まずは必要なものから。それは…
ケージと主役を目立たせるためのレイアウト
です!これがなきゃ始まりません👍
ケージは壁系ヤモリなので縦に長いケージが適していると思います。その方が立体的な移動が得意なヤモリを活かす事ができるからです。レイアウト品は主に流木や曲げて形を作れる枝を模した物(ジャングルヴァイン)や観葉植物などで作っていきます。
↑これが僕のレイアウトです。ケージはグラステラリウムの3045です。ヤモリ自体は小さいのでグラステラリウムnanoやもう少し小さいプラケでも良いのですが、ヤモリの数が多いのとアマガエルとヤモリの混同飼育の実験をしたかったためこのサイズにしています。実際の所一緒に飼育しても喧嘩は一切無くもう1年ぐらい経っていると思います。多分笑。
レイアウト品は床材にソイル、ポトス、人工観葉植物、水入れシェルター、餌水入れ皿、ジャングルヴァイン、温湿計、木化石、流木です。
温湿計に隠れたり
人工観葉植物を使って
裏にこのように隠れたりします。実際はもっと葉の至る所に居て少なくとも15匹は隠れています。
固まって隠れています。
↑ここに居るニホンヤモリはほとんどが餌用として売られている活ヤモリです。それを飼育して大きく育てるのが楽しくて、このケージの中で勝手に繁殖してくれたら面白いな〜と思いながら毎日眺めてます笑
さて、じゃあ次に必要なもの!それは…
餌
ですね。小さい餌なら基本的に何でも食べてくれると思います。僕があげる餌は
・レッドローチS〜MLまで
・ワラジムシ
・コオロギS~Mまで
です。ミルワームをあげた方が良いと書かれたサイトをよく見ますが実際の所ミルワームは栄養価は高いですが固くて消化に悪いです。アダルトサイズのヤモリならあげてもいいと思います。
なのでワーム系を与えたければハニーワームを与えるのが良いでしょう。またハニーワームは成虫になると蛾になって飛べるようになりヤモリの主食の蛾が簡単に手に入るようになるのでオススメです。
そして餌を与える時は必ず栄養添加剤を付けて与えてください。
こちらのカルシウムとビタミンを我が家では爬虫類達に与えてます。マルベリーは野菜の香りと味がしてフトアゴの食い付きが良いので使ってます。
これらは1つのプラスチックカップに入れてそこに餌となる虫を入れて蓋を閉めて思いっ切り振ると粉がまぶされてイイ感じになります。
そうすれば栄養失調にならずに済む!👍
餌はピンセットで与えるかそのままケージに放り込んであげてください。
ヤモリは生きた餌しか食べませんので餌を殺さないように注意してください。ピンセットから食べてくれる場合は死んでいても大丈夫です。
さて、お次は…
保温器具
です!基本的に爬虫類と言えば保温器具ですよね。ニホンヤモリは日本の気候に対応していますので四季の気温には比較的強いです。ですが飼育下ではせっかくなので温めてあげて元気に育てたいですよね。そんな時はやっぱり保温器具が大事になってきます。
先ほどと同じネットから拾ってきた画像の使い回しですがこのような保温器具でケージ内を温めます。
パネルヒーターのサイズは何でもいいです。ケージのサイズに丁度いい物を選んでください。パネルヒーターは外側の壁面にセロハンテープなどで貼りヤモリ達が集まる場所などにでも貼っておきましょう。
ライトもケージのサイズに合わせた光の強さのものを選んでください。照射量がいずれも違うので箱の横に書いてある記載を見て買うようにしてください。ケージ内の温度は28度前後が良いかなと思います。
↑保温ライトは暖かいので沢山ヤモリが集まっていきます。
はい、次はこのお話ですそれは…
ニホンヤモリの状態異常について
です。説明していきます。
飼育下では以下のような状態異常になる事がよくあります。
1.クル病
・手足や顔、背骨などの骨が変形
・痙攣が起きる
・壁を登れなくなる
・歩けなくなる
・食べれなくなる
・骨が脆くなったり、溶けたりする
と言った生きるのが難しくなってしまう病気です。
クル病の原因としては
・産卵前後や栄養材無添加によるカルシウム不足
・ビタミンD3不足
ビタミンD3はカルシウムの吸収を助けます
・紫外線不足
爬虫類は紫外線を摂取する事によって体内でビタミンD3を生成する事が可能ですがこの場合はフトアゴやヒルヤモリなどの昼行性の爬虫類の特性で夜行性のヒョウモントカゲモドキやニホンヤモリは体内でビタミンD3を生成出来るそうです。
なのでUVBライト(紫外線照射ライト)は使わなくても大丈夫ですがクル病が発生しないために念の為&発生した時にUVBライトを付けた事によってクル病が治ったという実例もあるようなので特別な時にだけUVBライトを使用すると良いかも知れません。ただし、夜行性ヤモリなので長時間の照射は避けてください。必ず付ける際には必ず目を離さないで10~15分程度にしておくのが良いと思います。
なので飼育の際は必ずクル病には警戒をして餌には必ず栄養添加剤のカルシウムとビタミンの粉をまぶして与えてください。
2.赤ダニ
野生のヤモリを捕まえて見ると分かるのですが足先や体に何やら赤い点がいくつかある事があります。それは何かと言うと「赤ダニ」です。ヤモリに寄生して血を糧にして生きるダニです。
こいつが居るとまずヤモリの見た目を損なうのと、どんな体調不良を起こすか分からないので早速除去していきたいと思います。
↑はい、付いてますね。矢印が示しているこの赤い点が赤ダニです。野生のヤモリには大抵付いています。
お酢を水で少し薄め、そのお酢を自分の指やティッシュに含ませダニに直接付けて下さい。この時にヤモリの目や耳、口等に酢が入らないように気を付けつつ水滴の中にダニが入るようなイメージで行い、数秒間待ち、その後指で丁寧にこするとポロッと取れます。この時に注意して欲しいのがダニを無理に引っ張らないでください。ダニの体は脆いので無理に引っ張ると牙だけがヤモリの体内に残り炎症を引き起こす可能性があります。
↑そして、ダニを取り終わったヤモリです。
取り終わったら酢が付いたところをぬるま湯(33度前後)で温浴させてください。
このようにすればなるべく負荷なく赤ダニを取ることができます!
続いては冬眠に付いてです。
野生のヤモリ達は冬眠をします。餌を沢山食べ栄養を蓄え体内の糞を外に出してから眠りにつき冬を越します。ですが、飼育下では充分に餌を得られずに冬眠中に弱りそのまま死んでしまうなんてケースもあるようです。
↑このような木の隙間や照明の近くで越冬します。
ですが飼育下で冬眠させるのが怖かったら餌をやりつつ、きちんと保温して温度は下げないで飼育してあげてください。そうすることで冬場も生き延びれると思います。
はい!!という事で今回書けることは以上になります!あとは繁殖についてぐらいだと思うのですが「書いてほしい!」と意見があったら書こうかなと思います。繁殖はまた飼育の二の次の話なので今回は書きません🙏
いかがだったでしょうか!皆さんのニホンヤモリへの理解が少し深まったかと思います。
近年野生のニホンヤモリは数が減ってきているのをご存知でしょうか。なんとレッドリストにも登録されたようで絶滅の危機が心配されているようです。もし、野生のヤモリを見つけた場合は本当に飼えるのかを1度考えてから飼育してほしいと思います。ニホンヤモリと言えど1つの命なので正しい知識を付けてから飼育して欲しいなと思います!以上です!
ありがとうございました!!
モダンでした(*´∇`)ノシ ではでは~
2コメント
2018.06.12 03:57
2018.05.24 06:28